味覚障害と低亜鉛血症

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味覚障害と低亜鉛血症

Seminar
第31 回日本口腔・咽頭科学会総会ならびに学術講演会 ランチョンセミナー 3 口腔内愁訴の診療 ―実践的アプローチ―
司会:
兵庫医科大学
耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室 主任教授
阪上 雅史 先生
演者:
東京女子医科大学 耳鼻咽喉科 講師
山村 幸江 先生

耳鼻咽喉科を受診する患者の口腔内愁訴は、味覚障害、口腔乾燥、舌痛が主要なものです。このうち、味覚障害は、口腔乾燥や舌痛と併存する場合も少なくないため、患者側からの愁訴だけに頼らず、口腔乾燥や舌痛を訴える患者においては、口腔検査により、味覚障害の有無を明らかにすることが望まれます。また、味覚障害は、亜鉛欠乏性のほか、薬剤性、全身疾患の二次性、心因性が考えられるため、日常診療においては原因検索を含めた対応が必要となります。


Document
味覚障害における血清亜鉛濃度の検討

味覚障害は、三大原因とされる特発性、亜鉛欠乏性、薬剤性のほか、感冒罹患後、全身疾患によるもの、鉄欠乏性、手術後(鼓室形成術、口蓋扁桃摘出術、咽頭微細手術)、心因性、口腔・唾液腺疾患、中枢神経障害などが原因としてあげられます。味覚障害の原因別に血清亜鉛濃度を解析したところ、鉄欠乏性、心因性および外傷性を除き、50 ~70%が亜鉛不足(血清亜鉛濃度≦ 70μg/dL)であったことが示されました。


Specialist Review
味覚障害
兵庫医科大学
耳鼻咽喉科・頭頸部外科 講師
任 智美 先生

味覚障害はさまざまな原因で引き起こされるが、その重要な誘因として体内における亜鉛の不足があることが指摘されている。現在、日本で味覚異常を訴えて受診する患者は年間24万人(日本口腔・咽頭科学会アンケート調査、2003年)、と推定されているが、兵庫医科大学病院の味覚専門外来で味覚障害を診療されている耳鼻咽喉科 講師 任先生に、味覚障害の診断、治療法、プライマリ医と専門医の役割についてお話を伺った。

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