私のクリニックでの取り組み

患者さんの様々な悩みに応える“よろず相談所”として地域医療を展開

神奈川県横浜市都筑区 【 内科・消化器科 林医院 】
院長 林 毅 先生

内科・消化器科 林医院(横浜市都筑区)は、医院名として掲げられている内科、消化器疾患だけでなく、皮膚科や小児科といった幅広い疾患にも対応する“よろず相談所”として地域医療を支えておられます。消化器領域の診療では「がんを見逃さない」という医療ポリシーのもと、がんの早期発見と治療にも日々尽力されています。

内科・消化器科 林医院
院長 林 毅 先生

患者さんと向き合う時間を作るため大学講師から開業医に転身

 院長の林先生は、聖マリアンナ医科大学卒業後、母校にて約15年にわたり、内科、消化器肝臓領域の診療とともに、研究や後進の育成にあたるという多忙な日々を送ってこられました。

 林先生は開業を決意されたきっかけを、次のように話されています。

 「教育機関でもある大学病院に10年以上勤務していると、患者さんを診ることよりも医学部での講義や若い医師の指導に仕事のウェイトが移ってきます。当時、私は講師と医局長を兼任していたため、教育だけでなく関連病院への医師の派遣にも関わっていました。このような状況から患者さんと向き合う診療時間が減少し、医師として疑問を抱くようになっていました。そのような時、自宅近くで開業されていた外科・胃腸科の先生が後継者を探しておられたのです。そのお話を受け、患者さんと向き合う時間を作ることを第一の目的として開業に踏み切りました」(林 先生)。

“患者さんのよろず相談”と“専門性を有する医療”を両立

院長 林 毅 先生
院長 林 毅 先生

 林医院は、内科、消化器科、皮膚科、小児科という幅広い診療科を標榜し、患者さんの疾患の悩みに対応する「よろず相談所」の役割を果たしています。その一方で、消化器病の専門医として、内視鏡システムを駆使し、がんの早期発見と治療にも尽力されています。

 「開業当初は、私の専門領域である胃腸や肝臓疾患を中心として内視鏡医療に重点を置いていましたが、実際に開業してみると、様々な疾患で悩みを抱える患者さんが多数来院されました。近年、医療の専門性が進んだことから、どの診療科受診が適切なのかを悩まれている方を、しばしばお見受けします。そこで、当院が疾患の「よろず相談所」の機能を果たし、当院で対応できる疾患であれば当院で治療し、専門外の疾患であれば適切なクリニックや病院を紹介するという方針で診療を行うことにしました。こうした背景もあり、近隣の医療機関と密な連携体制を構築しています」(林 先生)。

限られた時間の中でも、まず「傾聴」からはじめる

 林医院の医療圏には、古くから居住されている方と新しく開発された港北ニュータウンに移住されてきた方が混在しており、患者さんの年齢層が幅広く、疾患に対する知識や意識も様々だとのことです。近年は、インターネットなどから得られた医学的根拠に乏しい治療情報を過信されている方も見受けられるそうです。日々、疾患への不安や疑問を持つ患者さんが訪れる林医院ですが、林先生は、どのような患者さんに対しても、まず傾聴する姿勢を大切にし、そのうえで詳しく診療していくことを基本とされています。

 「患者さんとのお話の中から疾患の状態や日常生活が見えてきます。また、患者さんも話を聴いてもらって気持ちがすっきりすることで、今後の診断や治療がスムーズになるという印象があります。腹痛一つとっても、人によって表現が異なるため、痛みの性質を詳細に聴取する必要があります。突発性の痛みなのか、以前から医師に相談してきた痛みなのかでも、当然、対応が異なります。限られた時間の中でも、まずは患者さんのお話をよく聴くことから始めています。また、私自身、医師になりたての頃と違い、家庭を持ち様々な経験を重ねてきたことで、患者さんの気持ちを理解し、患者さんの立場に立ってお話ができるようになりました」(林 先生)。

低亜鉛血症の患者像と症状について

 「きめ細かく、心のこもった診療」をモットーとされている林先生のもとには、疾患に関する様々な相談が寄せられていますが、その中で亜鉛不足が疑われる症状も多く相談されるそうです。まず、総合的な栄養評価を行ったうえで必要に応じて食生活に介入し、次に亜鉛不足に着目されるということですが、その症状や患者像について伺いました。

 「低亜鉛血症に陥りやすい人は、食生活に問題があることが多く、ビタミンや食物繊維なども不足している傾向があります。ご高齢で慢性疾患があり肝機能が低下している方では食事が限定され、十分な栄養素が摂れなくなることがあります。また、働き盛りの40代、50代の方も多忙のため規則正しい食事や節制ができなくなり、炭水化物ばかりを摂るなどの偏食により亜鉛などの栄養素が不足することもあります」(林 先生)。

 従来『亜鉛』は、亜鉛不足を補うサプリメントとして一般の方々に認識されてきた背景がありますが、そのような中、2017年から医療用医薬品として低亜鉛血症治療薬が使用できるようになりました。現在、低亜鉛血症と関連している可能性の高い症状には、味覚障害、口内炎、皮膚炎・脱毛、成長障害などが挙げられています。林先生はこのようなことを理解されて、亜鉛不足が疑われる方の診療を行っておられます。

亜鉛不足を契機に食生活全体の改善を

内科・消化器科 林医院 待合
内科・消化器科 林医院 待合

 低亜鉛血症の診断や治療の進め方について林先生は次のように話されています。

 「まず、総合的な栄養評価を行ったうえで、低亜鉛血症が疑われた場合、血清亜鉛濃度を測定し、80µg/dL未満で「低亜鉛血症」との診断がつけば亜鉛補充療法を検討します。

 亜鉛不足の人は他の栄養素も不足していることが多いため、亜鉛不足を一つの契機として食生活全体を見直すことで、疾患の予防や治療、健康維持に寄与する可能性があります。最近は、40代、50代の人で食欲低下や偏食が見られる場合に低亜鉛血症である可能性を説明し、血清亜鉛濃度の測定を提案することもあります。低亜鉛血症と診断がつけば、低亜鉛血症治療薬による亜鉛補充療法を開始しております。なお、亜鉛補充療法では定期的な血清亜鉛・銅濃度の測定と悪心・嘔吐などの副作用の発現に注意しています」(林 先生)。

医療のプロフェッショナルとして適切な医療を提供していきたい

 最後に林先生に医療に対する思いを語って頂きました。

 「私は、医療のプロフェッショナルとして真摯に疾患と向き合いたいと考えています。難しい症例の治療がうまくいったからといって慢心することなく、より高いレベルの診療を常に目指したいと思っています。プロ野球投手が得意の速球でアウトを重ねたり、サッカー選手が華麗にゴールを決めたりすることはプロとしてあたり前のことです。その度に感激に浸っていたらコンスタントな好成績は望めないと思います。

 医師にとって治癒された患者さんを目にすることは大きな喜びですが、その感情に慢心するようなことがあれば、次の患者さんの診療に影響を及ぼしてしまうかもしれません。

 このようなことを念頭におき、これからも患者さんからしっかり話を聴いて、適切な医療を提供していきたいと考えています」(林 先生)。

林 毅 先生プロフィール

【略歴】
1988年 聖マリアンナ医科大学卒業
1995年 医学博士号取得
2002年 聖マリアンナ医科大学講師、医局長、主任医長
2003年 内科・消化器科 林医院を開業。現在に至る
               聖マリアンナ医科大学非常勤講師を兼任

【所属学会】
日本内科学会認定総合内科専門医、日本消化器病学会認定消化器病専門医、日本肝臓学会認定肝臓専門医、日本消化器内視鏡学会認定指導医、日本医師会認定産業医

取材日:2018年9月6日
内科・消化器科 林医院

内科・消化器科 林医院
診療科目:内科・消化器科・皮膚科・小児科
〒 224-0034
横浜市都筑区勝田町1297

TOPへ

TOPへ

低亜鉛血症の医療関係者向けサイト 低亜鉛.jp
アクセスいただきありがとうございます。

注意事項

このサイトは、弊社医療用医薬品を適正にご使用いただくため、医療関係者(医師、歯科医師、薬剤師、看護師など)を対象に情報を提供しています。一般の方および国外の医療関係者に対する情報提供を目的としたものではありませんので、ご了承ください。

あなたは医療関係者ですか?

はい いいえ

患者さま向けサイト「亜鉛で元気」へ

患者さま向けサイト
「亜鉛で元気」へ