私のクリニックでの取り組み

働く人のためのクリニックで「こころ」と「からだ」両面から医療を提供

神奈川県川崎市 【 元住吉こころみクリニック 】
森山 雄介 先生

「こころ」と「からだ」の両面から患者さんに向き合う「元住吉こころみクリニック」は、土日や夜間診療など利便性を考慮した診療体制や、プライバシー面でも細やかな配慮を施すなど、働く人の医療ニーズにも応えるクリニックです。

元住吉こころみクリニック からだの外来代表医師
森山 雄介 先生

働いている人たちに気軽に来院していただくことがコンセプト

森山 雄介 先生
森山 雄介 先生

 元住吉こころみクリニックは、2018年に新規に開業したクリニックです。「こころみ」という名称には「こころ(心)」と「からだ(身)」の両方の側面から診療を行うという意味と、新しい物事へのチャレンジである「こころみ(試み)」という二つの意味が込められています。「こころの治療」として「心療内科」「精神科外来」、「からだの治療」として「総合内科」「呼吸器内科」を標榜されています。

 「こころみ」の一つには、土日夜間の診療が挙げられます。同クリニックがある元住吉エリア(最寄駅:東急東横線 元住吉駅)には土日夜間の診療を行っているクリニックは比較的少ないため、平日の日中に仕事をしている働く世代の患者さんが多く訪れているそうです。

 プライバシーの保護に力を入れていることも「こころみ」の一つです。「心療内科・精神科」「内科」は同じ入り口となっていますが、待合室を区分しています。これは「心療内科」を受診される方々への配慮です。

 「総合病院での勤務時代は高齢の患者さんが中心でしたが、『働いている人たちに気軽に来院していただくこと』をクリニック開設時のテーマに掲げ、日中働いている方が受診しやすいように土日や夜間も診療することにしました。結果として、現在、高齢の方よりも若い方に多く来院いただくようになっています」(森山先生)。

「こころ」と「からだ」の診療でより適切な医療を提供

 森山先生は、一般的な受診パターンのピットホール(落とし穴)について、次のように語られています。

 「医療機関を受診する場合、一般的に患者さんご自身で『こころの病気』であれば精神科、『からだの病気』であれば内科と判断して来院されます。しかし、この判断が必ずしも適切でないこともあります。実際に、他の内科で『身体の病気ではなく心の問題の可能性があります』と指摘され、精神科外来を標榜している当クリニックを受診されたというケースも少なくありません。

 私たちは心身両面から診断・治療を行います。つまり『こころ』と『からだ』を完全に切り離さずに適切な医療を提供するということです」(森山先生)。

 同クリニックは、身体を診る内科と、心を診る精神科とで行き来してしまい、適切な医療にたどり着けていない患者さんの受け皿にもなっているようです。

日本には多くの亜鉛不足の人が潜んでいる可能性がある

元住吉こころみクリニックの皆さん
元住吉こころみクリニックの皆さん

 森山先生に疾患と亜鉛の関連性についてうかがったところ、ご開業前は亜鉛についてあまり重要視していなかったそうですが、開業後、様々な患者さんに接していく中で亜鉛不足からくる症状も少なくないことに気づかれたと話されています。

 「私たち医師が亜鉛について学ぶことは、『亜鉛不足=味覚障害』という程度です。開業前はそれ以上のことはあまり考えていませんでした。しかし『こころ』と『からだ』の診療を行っていく中で関わることが多い症状の中に、亜鉛不足が関与している可能性があることがわかりました。以来、症状と亜鉛との関連性を疑うようにしています」(森山先生)。

 また、森山先生は、日本で潜在的な亜鉛不足の人は少なくないと指摘されています。

 「日本では食事に窮する事が少ないことから、亜鉛不足の人も少ないと考えていましたが、活力のない人や精神的に疲れている人などは食事をあまり摂らない傾向があります。つまり、このような人たちも亜鉛など栄養素の一部が不足しバランスを崩している可能性があります。また、現在、血清亜鉛濃度測定をすべての患者さんに必須の検査として実施している医療機関はないと思いますので、そういう意味でも日本には潜在的にもっと多くの亜鉛不足の人がいらっしゃると考えています」(森山先生)。

 森山先生の方針として、まずは総合的な栄養評価を行ったうえで、血清亜鉛濃度を測定し、低亜鉛血症と診断がついた方には市販の亜鉛サプリメントではなく低亜鉛血症治療薬による亜鉛補充療法を施行されているそうです。

 「『活力がない』、『疲れやすい』などを主訴とされる方で亜鉛不足が判明したら、それは精神・行動への影響の一要因として捉える必要があると考え、サプリメントではなく低亜鉛血症治療薬で亜鉛補充療法を行って症状が改善するかを判断します。亜鉛補充療法を継続している間は、定期的に血清亜鉛と血清銅の濃度を測るとともに、悪心・嘔吐などの副作用の発現に注意しています」(森山先生)。

まず、しっかり身体の検査を行い、次にこころの検査

 最後に「こころ」と「からだ」の診療を適切に行うためのポイントについてうかがいました。

 「元気が出ない、疲れやすい、仕事が忙しくてストレスが溜まっている、といった状態で、ご自身で精神疾患を疑われている場合、まず、内科で栄養などの検査も含めて『からだ』の状態をきちんと調べていただきたいと思います。その上で、異常がなければ次のステップとして『こころ』の治療を受ける。このような流れであれば患者さんご自身も迷うことなく集中して治療に取り組めるようになると思います」(森山先生)。

森山 雄介 先生プロフィール

【略歴】
日本医科大学医学部卒業後、関東労災病院にて初期臨床研修を実施
横浜市立大学第一内科(呼吸器内科)、同大学附属市民総合医療センター(呼吸器病センター)、大和市立病院(医長)にて勤務
2017年 元住吉こころみクリニック開業にあたり、からだの外来代表医師に就任

【所属学会】
日本呼吸器学会認定専門医、日本内科学会認定内科医、身体障害者福祉法指定医(呼吸器機能障害)、日本アレルギー学会認定専門医

取材日:2018年8月29日
元住吉こころみクリニック

元住吉こころみクリニック
診療科目:内科・心療内科・精神科
〒211-0025
神奈川県川崎市中原区木月1-28-5メディカルプラザD元住吉3階

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