私のクリニックでの取り組み

患者さんの相談に幅広く応じ、地域のホームドクターとしての役割を担う

埼玉県さいたま市南区 【 医療法人修幸会 中村クリニック 】
院長 中村 靖幸 先生

さいたま市のJR南浦和駅から徒歩約10分にある中村クリニックは、2006年に院長の中村靖幸先生が開設された内科・消化器内科クリニックです。
同クリニックは、「かかりつけ医として幅広く何でも相談に応じる」ことをモットーに、家族ぐるみで受診できるクリニックとなっています。

医療法人修幸会中村クリニック
院長 中村 靖幸 先生

物心がついたころから医師を志し、開業を目指してスキルを磨く

院長 中村 靖幸 先生
院長 中村 靖幸 先生

 浦和市(現、さいたま市)で生まれ育った中村先生は、生家は医院ではなかったそうですが、物心がついたころから医師になろうと考えていたと話されています。

 「私は、2歳のころに小児結核を患い、長い間治療を受けていたため、物心がついたころには病院にかかることが生活の中にありました。そのためでしょうか、漠然と医師になりたいと考えるようになり、『三つ子の魂百まで』でもないのですが、その後も開業医になるという思いを捨てずにいました」と、幼少期からの思いを振り返っておられます。

 その後、中村先生は東京慈恵会医科大学に進学され、卒後の医局選びも開業後にどのような知識と技術が必要かを考え、外科と内視鏡科を選択されたそうです。

 「子どものころは、医師になって両親や浦和地区に住む親類縁者を治療したいと思っていましたが、成長するに従って、ホームドクター(かかりつけ医)として地元に密着した医療がしたいと考えるようになりました」(中村先生)。

かかりつけ医として幅広く何でも相談に応じる

 中村クリニックは、JR南浦和駅から徒歩で約10分と、駅から少し離れたところにあります。そこには中村先生の一つの思いがあるそうです。

 「開業にあたり、あえて駅から少し離れた場所を選びました。駅から近い立地では『駅に近くて便利だから1回だけ診てもらおう』という患者さんもおられ、その場限りの診察で終わることも少なくありません。そのことを避けたかったのです。それよりも、患者さんと長く信頼関係を築いて家族ぐるみで付き合えるクリニックにしたいと考えました」(中村先生)。

 実際、親・子・孫の三代にわたり診察を受けているご家族がいたり、中学校時代から通院されていた女性の患者さんが、その後結婚し「子どもが生まれました」と、乳児の診察に来院するケースもあるといいます。

 「最近は、クリニックでも医師の専門性を前面に出して診療を行うことが少なくない時代です。それはそれで意義のあることですが、そうなると、どの専門のクリニックにかかればよいのか迷ってしまう患者さんもいらっしゃるかもしれません。ホームドクターには、病気や治療に関する疑問や不安など、色々な相談に応じ、自分の専門外であれば他の病院などを紹介するという、一次医療機関としての重要な役割があると思います。私自身は内視鏡学会の専門医・指導医であり、外科学会の専門医でもありますが、『どんなことでも相談してください。うちで対応できない時には、どこの病院に行けばよいか探しますよ』とお伝えし、どんな患者さんも受け入れることにしています。このような方針でいるからでしょうか、患者さんの中には『ほかの病院で検査を受けて説明を聞いたけれど、よく分からなかったので、中村先生にもう一度説明をお願いしたいです』と言って、検査結果を持って来られる患者さんもいらっしゃいます」(中村先生)。

漢方や栄養指導、サプリメントにも目を向ける

 中村クリニックでは、漢方の処方も行われていますが、対象は風邪のような common disease や、妊娠時、更年期障害の治療が主だとのことです。また、西洋医薬と漢方薬の併用、生活習慣病の栄養指導なども行われています。また、患者さんの症状によってはサプリメントの服用をお勧めすることもあるそうです。

低亜鉛血症でみられる疾患や愁訴

院長 中村 靖幸 先生
院長 中村 靖幸 先生

 このように幅広い視点から患者さんの治療をされている中村先生は、低亜鉛血症の治療経験もお持ちです。

 「大学病院外科では、胃切除後に味覚障害が生じる患者さんを経験しました。これは胃切除に伴う亜鉛吸収不良によるものと考えられます。そこで、当時の担当医が亜鉛含有製剤を処方するのを見て低亜鉛血症を意識するようになりました。高齢の患者さんでは亜鉛の吸収がうまくいかず、低亜鉛血症になっていることがあります。高齢患者さんの場合、味覚障害に気付かない方も多いのですが、風邪などで鼻が詰まった時に『味が分からなくなった』とおっしゃる患者さんは味覚障害の可能性があるので、一度、血清亜鉛濃度を測ってみることをお勧めしています。最近、低亜鉛血症治療薬が保険診療で使用できるようになりました。逆説的ですが、低亜鉛血症治療薬が使用できるようになったため、血清亜鉛濃度の測定も積極的に行えるようになり、低亜鉛血症の診断がつきやすくなりました」と語っておられます。

 味覚障害のほかに、口内炎や皮膚炎(肌荒れ)、小児の低体重・低身長、さらに抑うつ状態などにも亜鉛不足がかかわっている可能性があるといいます。

 「『気うつ』の症状に処方される漢方薬の中には亜鉛を含むものがありますから、『やる気が出ない』などと訴える患者さんでは低亜鉛血症を疑ってみてもよいでしょう」(中村先生)。

 中村先生は、味覚障害の患者さんに亜鉛補充療法を施行された経験をお持ちですが、その治療方針を次のように語られます。

 「亜鉛補充療法を始めてその後、1~2ヵ月程度、症状をみながら副作用にも留意しつつ治療を継続することが多い状況です。そののち、一度、亜鉛補充療法を中止して、経過観察します」。

 栄養に関心のある患者さんでも、ビタミンBや鉄の不足には気をつけていても、亜鉛の重要性にまで気付いている人はほとんどいないそうです。亜鉛の重要性や低亜鉛血症について広く知ってもらうための手法として次のことをご提案いただきました。

 「高齢の方では床ずれや味覚障害、小児では低身長や低体重といった症状や状態の時に亜鉛不足の可能性を考えていただけるよう、広く啓発していくことが大切だと思います」(中村先生)。

これからも患者さんに納得していただける説明を心がけていきたい

 最後に中村先生からクリニックの診療方針を、あらためてうかがいました。

 「最近では、医師ばかりでなく患者さんも専門志向になっていて、プライマリケアの現場でも、患者さんが『この症状で悩んでいるけれど、どの専門の先生に相談したらよいのか分からない』というケースもあるようです。そんな時は当院のようなクリニックに気軽に相談に来ていただき、なんでも聞いてもらえばよいと思います。私は、東京慈恵会医科大学の勤務医時代に恩師から『それで患者さんは納得したのか?』という言葉を何度か投げかけられ、心に刻まれています。これからもその言葉を胸に、患者さんが納得できる説明を心がけたいと思っています」(中村先生)。

中村 靖幸 先生プロフィール

【略歴】
1991年東京慈恵会医科大学卒業
1993年東京慈恵会医科大学外科入局
2002年東京慈恵会医科大学内視鏡科
2006年中村クリニック開院
東京慈恵会医科大学非常勤診療医員

【所属学会】
日本消化器内視鏡学会認定専門医・指導医、日本消化器内視鏡学会関東地方会評議員、日本外科学会認定専門医

取材日:2018年8月15日
医療法人修幸会 中村クリニック

医療法人修幸会 中村クリニック
診療科目:内科・消化器科・内視鏡内科
〒336-0024
埼玉県さいたま市南区根岸3丁目3-10 ディアハイツⅢ1F

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